世界の原子力発電所別トリチウム排出量ランキング

福島第一原発のALPS処理水排出に関連した報道が連日なされています。

その中で、日本の近隣諸国から海産物の輸入制限などの発表がありました。

そもそもALPS処理をした後にどうしても残るトリチウムという物質に関して、福島第一原発だけが流しているものであるのか大変気になったので調べてみました。

すると、世界中の原子力発電所や再処理施設でも福島第一原発と同様に毎年兆ベクレル単位のトリチウムが排出されていました。

各国のトリチウム排出施設の中で、もっとも排出トリチウム液体量が高いものをピックアップしてまとめました。

少ない順に並べます

第1位 ドイツ・グンドレミンゲンB・C

1.1兆ベクレル

第2位 日本・福島第一

2.2兆ベクレル

第3位 スロベニア・クルシュコ

16兆ベクレル

第4位 スペイン・アスコー1

25兆ベクレル

第5位 台湾・馬鞍山

35兆ベクレル

第6位 アメリカ・ディアブロキャニオン1,2

40兆ベクレル

第7位 韓国・月城

71兆ベクレル

第8位 ルーマニア・チェルナヴォ―ダ1

130兆ベクレル

第9位 中国・泰山第三

143兆ベクレル

第10位 イギリス・ヘイシャムB

323兆ベクレル

第11位 カナダ・ブルースA,B

1,190兆ベクレル

第12位 フランス・ラアーグ再処理施設

10,000兆ベクレル

世間の騒ぎようとかけ離れた結果に非常にショックを受けています。

トリチウムがそこまで危険な物質であった場合

フランスの海は生物が全滅していてもおかしくないと思います。

このようなデータはとかく拡散されにくく

汚染水を強引に太平洋に垂れ流すかのような印象だけが強く残ってしまっています。

福島県民として非常に悲しく辛いです。

賢そうな雰囲気の人が露骨に今回の排出を非難している言動を見ると

とてもガッカリしてしまいます。

震災により、世界一知名度が高い原発が福島第一原発です。

何が起きても世界的に報道されてしまいます。

こっそり行ってもより大騒ぎされていたかもしれません。

福島県民としてこちらの記事のような遠回しに安全性を証明すべく発信する行為すらもとても辛いです。

犯罪者が自己弁護しようとしているように見られやしないか、気持ち悪さがあります。

福島県外在住の方へ、無理矢理『魚を食え』などとは言いません。が、

ALPS処理後に残るトリチウムは世界中の原発から排出されており、福島第一原発から出るその量は決して多い方ではない

むしろ少ない

というこの事実をどうか拡散いただきたいです。

 

 

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