福島県内で人口が増えているエリア

2023年1月1日時点の福島県の人口は1年間で22663人減り、1,818,581人です。

増減率はマイナス1.23%です。

全国47都道府県の中で5番目の減少率です。

ちなみに1位は秋田県のマイナス1.65% 

2位は青森県でマイナス1.41%

3位は岩手県でマイナス1.39%

4位は山形県でマイナス1.35%

東北地方6県中5県が日本で最も人口が減るペースが早いです。

そんな中、福島県で人口が増えた自治体があるのでご紹介します

西郷村

2023年1月1日時点の人口20317人 1年前に比べて116人増えており増減率プラス0.57%

自然増減(出生と死亡による増減)数はマイナス105人と減りましたが

社会増減(引っ越し)数はプラス221人と増えました。

ちなみに西郷村は“さいごうむら”ではなく“にしごうむら”と読みます。

何故人口が増えているのか…

新白河駅から東京駅まで86分

西郷村には東北新幹線の停車駅である新白河駅があります。この駅から東京駅まで86分、1時間26分で到着します。

首都圏への通勤電車の利用促進として西郷村新幹線通勤費補助金という制度を設けています

対象者

  1. 令和3年4月1日以降に白河市及び西白河郡の町村以外から本村に転入し、本村の住民基本台帳に記録された者
  2. 本村に転入した日の前日から起算して過去1年間、本村の住民基本台帳に記録されたことのない者
  3. 本村の住民基本台帳に記載をしてから3年以内に新幹線定期券又は新幹線乗車券を購入し、新白河駅東北新幹線に乗車し仙台駅、大宮駅、上野駅又は東京駅で下車し通勤をする者
  4. 村民税等に滞納がない者

補助額

新幹線通勤を開始した月から最大36か月分の新幹線定期券又は乗車券の購入に係る費用を補助します。 補助額は下記に記したとおりです。

  要件 上限額(1ヶ月あたり)
基本額 交付対象者 1万円
加算額 交付申請者又は同居する家族が取得した住宅に居住する場合(建築中等の場合も含む) 1万円
西郷村HP

更に定住者者を呼び込むため西郷村移住・定住支援事業における移住支援金という制度があります

本事業は東京圏への過度な一極集中の是正と県内中小企業等の人手不足解消を目的として、西郷村へ転入してくる直前の10年のうち5年以上を東京圏(条件不利地域を除く)に居住しており、転入直前の1年以上を東京23区に通勤していた方に移住支援金を支給する事業です。

西郷村では「西郷村移住・定住支援事業における移住支援交付金」として、対象となる単身世帯は最大60万円、2人以上の世帯は最大100万円が支給されます。

西郷村HP

通勤費が会社から出る方などにとっては、そもそもの土地の値段などが他とは比べ物にならないほど安いため、住居にかかるコストは圧倒的に抑えられることだと思います。

その上で上記制度などが充実しているため転入者が増えていると思われます。

大玉村

2023年1月1日時点の人口8762人で1年前から比べて27人増えました。

自然増減数はマイナス30人でしたが社会増減数はプラス57人でした。

大玉村住宅取得支援事業補助金

大玉村では、定住を促進し人口の増加と地域の活性化を図るため、村内に住宅を取得し定住する世帯を対象に住宅取得費の一部を補助します。

  • 県外からの移住・・・最大110万円(福島県の補助金を含む)
  • 村外からの移住で中学生以下の子どもがいる世帯・・・最大50万円

 ・ 新たに多世代(親・子・孫の三世代以上)が村内で同居・近居・・・最大50万円

・村内にお住まいの方が住宅を新築(建て替えを含む)・・・最大20万円

など、定住者増加のための制度が大変充実しています。

個人的には大玉村のキャッチフレーズである「大いなる田舎」という言葉にセンスを感じます

その他の自治体は全て減少

自然数が増えた自治体はゼロです。

社会数が増えた自治体は上記の他に

本宮市 楢葉町 広野町 須賀川市 中島村 矢吹町 三春町 桑折町 葛尾村 昭和村

の10の自治体があります。

全自治体の人口増減率の上位から順に並べた表がこちらです

福島県内で最も多い自治体である郡山市ですら自然増減数、社会増減数共にマイナスです。

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